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上智大学構内にあおぞら銀行本店が移転!銀行と大学とのシナジー効果を生み出したい

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あおぞら銀行(旧日債銀)が5月8日、上智大学四谷キャンパスにある「ソフィアタワー」に本店を移転しオープンしました。本店はビルの1階と、7階から16階まででおよそ1200人の行員が大学の構内で働くことになり、大学構内に大手銀行が本店を設けるのは初めてということです。

現役のバンカーが銀行の実務を教える講座を開く

1階が資産運用などを相談する店舗で、7階から16階に本社が入ります。あおぞら銀行・馬場信輔社長は「我々も何となく生き生きとした若々しい感じをもらえますので、大変、良いなと思います」と語っています。今後は銀行員が大学生にビジネス講義をするほか、就職相談やインターンシップなども積極的に受け入れるということです。

「あおぞら銀行」は首都直下地震など大地震の発生が懸念される中、耐震性が高く非常用の電源が確保された新築のビルに移転することで災害への備えを強化する狙いがあります。新たに本店が入るビルは大学のキャンパスにありますが、店舗の入り口は大通りに面していて顧客が立ち寄りやすい立地となっています。

「あおぞら銀行」は個人向けの金融商品の販売で中高年の顧客が多く、今後、「上智大学」が持つ分析のノウハウをいかしてシニア世代の消費動向に関する共同調査を行うなど大学とのシナジー効果を生み出したい考えです。

一方、「上智大学」は少子化に伴って学生の確保が課題となる中、大手銀行の本店を誘致することで安定した賃料収入を長期的に得られる経営面でのメリットがあります。
大学では、この収入の一部を海外からの留学生の支援に充てる予定です。
また、現役のバンカーから銀行の実務を学べる講座を開くなど企業とのつながりをアピールすることで大学院で学び直したいという社会人などのニーズに応えていく狙いもあります。

さまざまな業界で人手不足が深刻化する中、今後銀行にとっては人材確保に、大学にとっては学生の就職活動の支援につながっていくことも期待されこうした連携が広がっていくのか注目されます。