三重県桑名市にある「ナガシマスパーランド」は、スチールドラゴン2000や白鯨など、日本有数の絶叫マシンが揃う西日本最大級のテーマパークです。

いざ遊びに行こうとチケットの情報を調べると、「パスポート」「入場券」「カンパーニャ入場券」など様々な券種が存在し、どれを買えばいいのか迷ってしまう方は少なくありません。

自分の遊び方や滞在時間に合わないチケットを買ってしまうと、余計な出費になってしまったり、現地で追加料金を支払う羽目になったりと、せっかくの楽しい一日が台無しになってしまう可能性があります。

この記事では、ナガシマスパーランドの複雑なチケットシステム(パスポートと入場券の違い)を分かりやすく整理し、目的やシチュエーションに応じた一番お得なチケットの選び方と購入方法を徹底解説します。

パスポートと入場券の決定的な違いと料金体系

ナガシマスパーランドのチケット選びの第一歩は、基本となる2つの券種「パスポート」と「入場券」の違いを明確に理解することから始まります。

全てのアトラクションが乗り放題になる「パスポート」

ナガシマスパーランドで最もスタンダードであり、絶叫マシンを心ゆくまで楽しみたい方が購入すべきチケットが「パスポート(乗り物乗り放題券付き入場券)」です。このパスポートを購入すれば、遊園地への「入場料」に加えて、園内にあるほぼ全てのアトラクション(絶叫マシンから観覧車、子ども向けの乗り物まで)が追加料金なしで何度でも乗り放題となります。大人(中学生以上)の通常料金は5,800円、小学生は4,400円、幼児(2歳以上)は2,700円に設定されています。

スチールドラゴン2000や白鯨といった主要な大型コースターは、1回乗車するごとに単独で1,000円前後の料金が設定されています。つまり、これらの大人気絶叫マシンに6回以上乗るのであれば、パスポートを購入しておいた方が確実にお得になる計算です。朝から閉園まで滞在し、アトラクションをメインに遊び尽くす予定の学生グループやカップルであれば、迷わずこのパスポートを選択するのがベストです。

乗り物に乗るたびに追加料金が必要な「入場券」のみの選択肢

一方、もう一つの選択肢である「入場券」は、文字通り「遊園地の中に入る(入場する)ためだけ」のチケットです。大人1,600円、小学生1,000円、幼児500円という非常にリーズナブルな価格設定になっていますが、このチケットにはアトラクションの乗車料金は一切含まれていません。入場券だけで入園した場合、アトラクションに乗るためには、その都度各アトラクションの前に設置されている券売機で「のりもの券」を現金で購入する必要があります。

この入場券は、どのような人に向いているのでしょうか。主な対象となるのは、「自分は絶叫マシンに乗らず、友人のカバン持ちや写真撮影に徹する人」や、「小さな孫の付き添いで来た祖父母」などです。また、園内の雰囲気を楽しみたいだけの方や、特定のレストランでの食事がメインの目的の方にも適しています。もし入場券で入ってから「やっぱり乗り放題にしたい」と心変わりした場合は、園内で差額を支払ってパスポートにアップグレードすることも可能ですので安心してください。

目的別!あなたに最適なチケットの賢い選び方

基本の2種類を理解した上で、実際に自分がどのような目的でナガシマスパーランドを訪れるのかによって、最適なチケットを選び分けましょう。

絶叫マシンを完全制覇したいなら迷わずフルパスポート

先ほども触れた通り、ナガシマスパーランドの最大の魅力である「絶叫マシンの完全制覇」を目的とするならば、最初から通常の「パスポート」を購入するのが最も賢い選択です。特に、土日祝日や学生の長期休み期間中は、人気アトラクションは数時間待ちになることも珍しくありません。貴重な時間を「のりもの券を都度買う」という作業に割いている暇はありませんし、いちいち小銭や千円札を用意するのも大きなストレスになります。

また、絶叫マシンだけでなく、合間に乗るような中規模のアトラクションや、景色を楽しむための大観覧車「オーロラ」なども乗り放題に含まれているため、パスポートを持っていればその日の気分に合わせて柔軟に遊び回ることができます。トータルで支払う金額の上限が決まっている(5,800円で打ち止めになる)という安心感は大きく、お金のことを気にせずに純粋にアトラクションに集中できる環境はお金以上の価値があります。

プールや温泉(湯あみの島)とのセット利用を検討する

ナガシマスパーランドは、遊園地単体だけでなく、隣接するジャンボ海水プール(夏季限定)や、日本最大級の天然温泉施設「湯あみの島」、さらにはアウトレットモール「ジャズドリーム長島」と一体となった巨大なリゾート施設です。そのため、遊園地と一緒にこれらの施設も利用したい場合は、それぞれを単独で買うよりもお得な「セット券」が販売されています。

例えば、遊園地のパスポートに湯あみの島の入館料がセットになったチケットや、夏場であればジャンボ海水プールの入場券と遊園地の入場券(またはパスポート)がセットになった「ワイドパスポート」などがあります。もし「昼間は絶叫マシンを楽しみ、夕方から温泉で疲れを癒やして帰る」という完璧なプランを描いているのであれば、別々にチケットを購入するのではなく、必ず窓口や前売りでこれらのセット券を購入するようにしてください。トータルで数千円単位の節約になることもあります。

午後から行くなら割引価格の「カンパーニャ」や「午後パスポート」を狙え

朝から行くことができない場合でも、ナガシマスパーランドには遅い時間からの入場でお得になるシステムが用意されています。

15時以降の入場でお得になる割引パスポートの存在

遠方からの長時間のドライブで到着が遅れてしまったり、午前中は近くのアウトレット(ジャズドリーム長島)で買い物をして、午後から遊園地に行きたいという方向けに販売されているのが、「15時(午後3時)以降割引パスポート」です。これは、15時以降に遊園地に入場し、閉園時間までアトラクションが乗り放題になるというもので、通常のパスポートよりも大幅に安い価格(大人4,100円など、時期により変動)で提供されています。

閉園時間が比較的遅い時期(例えば20時まで営業している日)であれば、15時に入場してもまだ5時間も遊ぶことができます。休日の夕方以降は、帰宅し始める家族連れも増えてくるため、昼間のピーク時よりもアトラクションの待ち時間が短くなるという隠れたメリットもあります。半日しか時間がないと諦めるのではなく、この割引パスポートを利用して、限られた時間で濃密に絶叫マシンを楽しむというのも賢い戦略の一つです。

季節限定のイルミネーション(なばなの里)との連携

さらに遅い時間、特に冬のシーズンにナガシマリゾートを訪れるのであれば、見逃せないのが近隣にある「なばなの里」のイルミネーションです。ナガシマスパーランドと「なばなの里」は同じ系列の施設であるため、時期によっては両方をはしごして楽しむための連携キャンペーンや、セット券が販売されることがあります。

遊園地で午後まで遊んだ後、夕方から車やシャトルバスでなばなの里に移動し、日本最大級のイルミネーションを鑑賞するという王道デートコースを満喫する場合、それぞれのチケットを現地でバラバラに買うのは非常に非効率です。事前に公式サイト等で、遊園地とイルミネーションの両方をお得に楽しめる共通チケットが販売されていないかチェックしておきましょう。時期によって変動しますが、こうしたセット券はリピーターの間では常識の節約術として知られています。

前売り券・コンビニチケットのメリットと購入方法

当日、ナガシマスパーランドのチケット窓口で並ぶ時間を省略し、よりスムーズに入園するためには前売り券の購入が必須です。

ファミリーマートやセブンイレブンでの事前発券手順

ナガシマスパーランドの前売りチケットは、全国のファミリーマートやセブンイレブンなどの主要なコンビニエンスストアで事前に購入・発券することが可能です。店内に設置されている専用端末(ファミポートやマルチコピー機)の画面から、「チケット」や「レジャー」の項目へ進み、「ナガシマスパーランド」を検索して希望する券種(パスポートや入場券など)を選択します。出てきたレシートをレジへ持っていき、現金やクレジットカードで支払うことで、本物のチケット(引換券ではなく、そのまま入場できる直行券)を受け取ることができます。

コンビニで事前にチケットを発券しておく最大のメリットは、当日、遊園地の入場ゲート前にあるチケット購入窓口の長蛇の列に並ぶ必要が一切なくなるという点です。ナガシマスパーランドは東海エリア最大級の人気施設であるため、休日の朝はチケットを買うためだけに30分以上待たされることも珍しくありません。コンビニで発券したチケットを持っていれば、窓口をスルーして直接入場ゲート(改札)に向かうことができるため、圧倒的にスムーズなスタートダッシュを切ることができます。

チケット予約サイト(電子チケット)を利用する利便性

近年では、紙のチケットを持ち歩かなくても済む「電子チケット」の普及も進んでいます。「アソビュー!」や「Klook」といったレジャーチケット予約サイトを利用すれば、スマートフォンからいつでもどこでも前売り券を購入することが可能です。購入後、スマートフォンに表示されるQRコードなどの画面を、入場ゲートのスタッフに提示するだけで入園できるため、チケットを紛失するリスクもなく非常にスマートです。

電子チケット(WEB前売り)の主なメリット
  • スマホひとつで決済から入場まで完全に完結する
  • チケットサイト独自のポイント還元や割引クーポンが使える
  • 紙チケットの紛失リスクがなく、家族や友人にLINEで分配できる場合もある

また、これらのチケット予約サイトでは、サイト独自のポイント(次回のお出かけに使えるポイント)が還元されたり、新規登録キャンペーン等で割引クーポンが配布されていることが多々あります。これらをうまく組み合わせることで、通常の定価よりも数百円安くパスポートを手に入れることができるため、節約を心がける方は必ず事前にチケットサイトのキャンペーン状況をチェックすることをおすすめします。

その他のお得なキャンペーンや割引優待を活用する

チケットそのものの買い方以外にも、条件を満たせば利用できる特別な割引制度やキャンペーンを活用して、さらにお得に楽しむ方法があります。

クレジットカード(名鉄カードなど)の優待割引

特定のクレジットカードを持っていることで、窓口でのチケット購入が割引になる優待制度も存在します。ナガシマスパーランドの場合、地元・東海エリアで発行されている特定のクレジットカード(例えば名鉄ミューズカードなど)を提示・決済することで、通常のパスポート料金から割引を受けられる場合があります。ご自身が持っているクレジットカードの優待特典一覧(レジャー施設・テーマパークの項目)を、お出かけ前に一度確認してみると良いでしょう。

ただし、クレジットカードの優待割引を利用する場合は、基本的に「当日のチケット窓口での購入」が条件となることがほとんどです。つまり、先ほど説明した「前売り券で窓口に並ぶ時間をカットする」というメリットとはトレードオフの関係になってしまいます。窓口の混雑状況(平日でガラガラなのか、休日の大行列なのか)と、クレジットカードの割引額を天秤にかけ、どちらが自分にとって価値が高いか(時間優先か、金額優先か)を判断することが重要です。

JAF会員証や各種福利厚生サービスの活用

クレジットカード以外にも、車を運転する方にはお馴染みのロードサービス「JAF」の会員証や、会社の福利厚生サービス(ベネフィット・ステーションやリロクラブなど)を通じて、ナガシマスパーランドの割引チケットを入手できる場合があります。JAF優待であれば、会員証を窓口で提示することで同行者を含めて割引料金が適用されることが多く、車で遊びに行くグループにとっては非常に使い勝手の良い割引手段となります。

また、企業にお勤めの方であれば、自社の福利厚生サービス内にナガシマスパーランドの特別割引チケット(前売り券)が用意されていることがよくあります。福利厚生を通じたチケットは、通常のコンビニ前売り券やWEBチケットよりもさらに高い割引率(1,000円以上安くなることも)が設定されていることがあるため、もし利用できる環境にある方は、面倒くさがらずに必ず社内の福利厚生ポータルサイトをチェックしてからお出かけの計画を立てるようにしてください。

ナガシマスパーランドのチケット・パスポート情報まとめ

ナガシマスパーランドの複雑なチケット料金体系(パスポートと入場券の違い)と、目的別のお得な購入方法について詳しく解説してきました。

絶叫マシンを複数回楽しむ予定があるなら、すべてのアトラクションが乗り放題になる「パスポート」を迷わず購入するのが基本であり、最もコストパフォーマンスが高い選択です。逆に、付き添いや写真撮影がメインであれば、安価な「入場券」のみで入園し、必要な分だけのりもの券を都度購入するという賢い使い分けが重要になります。

そして、どちらのチケットを買うにしても、当日のチケット窓口の大行列を回避するために、コンビニの事前発券や「アソビュー!」等のWEB電子チケットを活用して前売り券を入手しておくことが、ナガシマスパーランドを快適に楽しむための最大の秘訣です。自分の滞在スケジュール(朝から行くのか、午後から行くのか)や、温泉(湯あみの島)とのセット利用の有無などを事前にしっかりと検討し、無駄のない最高のテーマパーク体験を満喫してください。